梅雨時期の旬と言えばもうひとつは穴子です。
甘辛いタレで召し上がる穴子の握りはお好きな方は大好きなようです。
穴子は鰻と似ています。姿形も、味も近いと言えるかも知れませんし、その違いが明確ではない方も多いでしょう。
同じウナギ目に属する親戚とは言え、生態については大きな違いがあります。
それは生息地、つまり住む場所です。
うなぎは産卵と孵化は海で行いますが、その後は河川や湖沼などの淡水で生活する『降河回遊魚』です。
一方で、穴子は産卵後も浅瀬などの海で生活する『海水魚』なのです。
そのために穴子は鰻のような独特な臭み、泥臭さがありません。
お値段的には鰻よりもお手頃ですが鰻よりも美味いという方も少なくないのです。
天然の鰻は秋頃から冬眠に向けて栄養を蓄え始めるため、本来の旬は秋から冬とされています。
実は夏場の天然鰻は痩せていて、脂が乗っていない状態なんです。
穴子も餌が豊富になる冬の方が脂が乗るのですが、鰻と違って穴子は淡泊な味わいが好まれる傾向が強いため、さっぱりといただける夏が旬だとされてます。
一方で、脂質やビタミン類は鰻よりも少ない穴子ですが、たんぱく質やミネラル類は鰻と同等かそれ以上で穴子も栄養価の高い魚です。
鰻に比べ脂質が少ない穴子は淡泊な味が特徴なので、天ぷらやお寿司などで食べるのがおすすめです。
当店の穴子の天ぷら、穴子サラダ、あるいは笹焼きもいつも以上にお勧めですし、当店独自の秘伝タレを付け、さらにワサビをきかせた握り寿司もこの季節に是非ともお楽しみいただきたいと思います。
穴子唐揚げポン酢サラダ
穴子の天ぷら